[7日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社ベルの新型コロナウイルス感染症治療薬候補の緊急使用承認申請を審査している米食品医薬品局(FDA)スタッフは7日、中等症から重症で入院している高リスク患者の死亡率を下げるメリットについては「有効性の不確実性や不均衡」はないと指摘した。
新たな種類の懸念は提起せず、緊急使用承認への強い反対も表明しなかった。
ただ、提出された後期臨床試験のデータが210人分と少ないことなど幾つかの点から、全体には結果に確信が持てないとの慎重な見解も示した。
FDAの外部専門家委員会は今週中に緊急使用承認について協議する予定になっている。追加のデータを会社側に求めるかどうかも話し合われる。この候補薬は元々は前立腺がん治療薬向けに試験が実施されていた。承認されれば同社にとって2種類目の販売許可になる。