[24日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)のワクチン戦略責任者、マルコ・カバレリ氏は24日の記者会見で、欧州連合(EU)で新型コロナウイルスワクチンの追加接種進展が「かなり失望する状態」にとどまっているとし、高齢者や免疫不全者の重症化や入院の可能性に対する予防効果が冬場に適切に維持されず、効果が弱まりかねないと警告した。
そうした高リスク層の追加接種率は欧州では平均29%しかない。
カバレリ氏は、ここ週間でコロナ感染は大きく増加していないものの、そうした流れは冬の寒さが増す数カ月かのうちに変わりかねないと指摘。コロナウイルスの急速な変異が続いていることや、増加しているオミクロン株の新派生型が当初のワクチン接種に対し耐性を持ちやすいことを挙げた。