[ロンドン 19日 ロイター] - 英議会下院は19日、ジョンソン元首相が新型コロナウイルス対策の行動規制下でパーティーを開いていた問題を巡り、議会で虚偽答弁したと結論付けた特権委員会の報告書を支持した。
5時間に及んだ審議後に行った採決の結果は賛成354、反対7。
ジョンソン氏は今月、報告書を受け、内容に抗議するためとして議員を辞職した。
報告書は、ロックダウン(都市封鎖)中の首相官邸でのパーティーについて質問された際にジョンソン氏が何度も議会を意図的に欺こうとしたと判断。同氏の議会への出入りを禁じるよう求めた。
報告書はジョンソン氏が再び下院議員に立候補することを阻むものではないが、政治家としての同氏のキャリアにとって不名誉なものとなる。
大方の議員はジョンソン氏の行動を批判したが、少数のジョンソン氏支持派は委員会の公平性に疑問を呈した。
スナク首相や現政権与党保守党の閣僚らは、ジョンソン氏を支持する党内議員との緊張が高まるのを避けるため、この日の審議と採決に参加しなかった。
スナク氏の報道官は先に、スナク氏がスウェーデン首相との会談などの予定があるため審議に出席しないと説明していた。