[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国で7月4日の独立記念日を交えた連休の航空機利用者数は、新型コロナウイルス流行前の2019年を上回ると予想されている。
ただ、最近の旅客便運航を巡る混乱は、今年夏の繁忙期に航空会社が対応できるのかどうかに新たな疑問を突きつけている。
夏の繁忙期を控えて米航空会社は大規模な混乱を防ぐために運航便数を減らしたり、従業員を増やしたりといった対策を講じている。また、一部の地域では悪天候が続くことも旅行者のリスクとなる。
個人消費減速の兆しが出ているにもかかわらず、全米自動車協会(AAA)は6月30日―7月4日に米国で自宅から50マイル以上離れた場所に旅行する人は約5100万人になると予測しており、独立記念日の連休の旅行者数が過去最高を記録した2019年より約4%増える。
予測には、米連邦航空局(FAA)が休暇中の航空利用者数のピークになると見込んでいる6月29日は含まれていない。
米運輸保安庁(TSA)によると、6月29日にスクリーニングを受けた航空旅客数は約270万人となり、19年より約32%増えた。
先週末には首都ワシントン地域での雷雨とFAAの設備故障により、米東部で旅客便に大幅な遅れが生じた。航空機の運航状況を追跡するウェブサイト「フライトアウェア」によると、6月24日から29日かけて約4万3000便が遅延し、7700便を超える欠航が出た。