[ローマ 27日 ロイター] - イタリア政府は27日、環境配慮型経済の実現に向け、電気・ガス網の強化などエネルギー分野に約190億ユーロ(約210億ドル)を投じる計画だと発表した。コロナ復興計画の見直しの一環で、欧州連合(EU)から補助金を得るため、来月中に計画を提出する。
欧州問題・南部・結束政策担当・復興強靱化国家計画担当相のラッファエレ・フィット氏は記者会見で「欧州委員会と対決することになるだろう」との見方を示した。
イタリアは2026年までにEUから1915億ユーロの低利融資と補助金を受け取るが、すでに受け取った資金の支出や、新たな支払いが始まるめどとなる政策目標達成といった面で遅れが出ている。
マッタレッラ大統領は27日、今回の投資が失敗すれば国家の敗北につながると述べ、与野党に協力を訴えた。