[3日 ロイター] - 米バイオ医薬品大手モデルナは3日、新型コロナウイルスワクチンの商業販売移行に伴う今年の売上高が最大40億ドルになるとの見通しを示した。来年は需要がさらに拡大し、インフルエンザワクチン並みの市場規模になるという。
今年の政府契約からの売上高は40億ドルの見込み。従来50億ドルとしてきたが、10億ドル分は来年に持ち越された。
モデルナとライバルのファイザーは現在、新型コロナのオミクロン株派生型「XBB.1.5」対応ワクチンを政府契約時よりも大幅に高い価格で、秋の接種向けに投入することを目指している。秋の接種期間にモデルナが想定している米国の需要は5000万-1億回分だ。
第2・四半期のモデルナの新型コロナワクチン売上高は前年同期比94%減の2億9300万ドル。それでもリフィニティブのデータに基づくアナリスト予想平均の2億3360万ドルは上回った。
1株当たり純赤字は3.62ドルで、アナリスト予想平均の4.04ドルより小幅にとどまった。
モデルナは新型コロナワクチン売上高の落ち込みを穴埋めするため、同ワクチンと同じメッセンジャーRNA技術を利用したインフルエンザワクチンやRSVウイルスワクチンの臨床試験も進めている。