分散型データストレージを開発するファイルコイン(Filecoin)は28日、公式にメインネットの立ち上げに向けたロードマップを発表した。ファイルコインは、現在のインターネットの通信規格httpに代わるIPFSという技術を基盤にしており、インターネットの根本を変える可能性のあるプロジェクトとして注目されている。
中央集権型のデータ管理方法であるhttpに対してIPFS(Interplanetary File System)は、データを複数の端末に分散して保存。サーバダウンやサイバー攻撃で一つのサーバーがダメになっても別のサーバーを使ってデータの復元が可能になる。また、場所ではなくてコンテンツでアドレス指定をするため、例えば政府によるサイト閉鎖も不可能にしている。ファイルコインは、分散型データストレージネットワークの参加者に対してインセンティブ(報酬)として仮想通貨を配布する。