20日の主要仮想通貨はまちまちな値動きであった。しかし、テスラ(NASDAQ:TSLA)のイーロン・マスクCEOは、ビットコインについて「非常に素晴らしい構造」であり、「紙幣の地位を追いやるだろう」と述べ、話題を呼んでいる。
19日、マスク氏はArk Investのポッドキャスト出演し、「ビットコインの構造は極めて素晴らしく、仮想通貨は紙幣より価値移転手段として優れている」と発言した。
ただ一方でマスク氏は、「仮想通貨の欠点の一つは、かなり集中的なエネルギーが必要である点だ」と述べた。
昨年、マスク氏はビットコインについてツイートし、テスラが仮想通貨事業に参入するのではないかとの憶測を呼んだ。しかし、マスク氏は仮想通貨分野への参入はリソースの無駄使いであると述べ、否定している。
20日の仮想通貨市場は閑散としている。日本時間13時02分時点で、ビットコインは0.79%高の3916.9ドル、イーサリアムは2.47%高の142.85ドル、XRPは0.82%高の0.32542ドル、ライトコインは0.38%高の47.525ドルとなっている。
全ての仮想通貨の時価総額は、15日以来で1億2000万ドル上昇し、1334億ドルとなっている。
一方CNNによると、JPモルガン・チェースの開発したJPMコインは、仮想通貨やブロックチェーンに対する銀行の姿勢を変化させる可能性があるとのこと。カーネギー・メロン大学のParam Vir Singh教授は、JPMコインによって「より多くの銀行が仮想通貨に対して、真剣に向きあうだろう」とCNNに対して述べた。
同行のジェームズ・ダイモンCEOはビットコインを「詐欺である」と述べていたので、先週のJPMコインの報道は仮想通貨界隈にとって衝撃的であった。
他方、カナダの仮想通貨取引所であるクアドリガCXは創業者が死亡し、注目を集めている。19日、カナダの裁判所は同取引所の顧客の法定代理人を指名した。次のヒアリングは3月5日に控えている。