中国の中央銀行である人民銀公の前総裁である周小川氏は、中国が進める中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタル人民元はドル覇権を押し返し、リテール決済を促進させることを目指していると話した。サウスチャイナ・モーニングポストが29日、報じた。また、G7(主要7カ国)とは異なり、中国はフェイスブックのリブラや仮想通貨(暗号資産)ビットコインをめぐる問題には関心がないという。
周氏は、27日にハンガリー中央銀行主催のイベントで、デジタル人民元は仮想通貨やステーブルコインに対する脅威に対処するよりも、国内のリテール決済を拡大させ、米ドルの支配を防ぐために設計されていると説明。