27日の香港市場は大きく値下がり。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比776.55ポイント(3.09%)安の24351.96ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が448.35ポイント(3.84%)安の11230.67ポイントと、そろって続落した。
売買代金は1162億4600万香港ドルに増加している(24日は783億6000万香港ドル)。
本土株急落で投資家のセンチメントが冷え込む。
中国景気の先行き不安がくすぶり、上海総合指数が中盤から一段安となったことが嫌気された。
中国の国家統計局は27日、全国工業企業の6月利益総額が前年同月比0.3%減の5885億7000万人民元(約11兆7350億円)に低迷したと発表している。
3カ月ぶりにマイナスに転じたことがネガティブ材料視された。
また、先週末の米株安や商品市況安も重しとなっている。
ハンセン指数の構成銘柄は全面安。
個別では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が6.3%安、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が5.9%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が5.5%安と下げが目立った。
H株指数の構成銘柄は、売買停止中の中国国際航空(753/HK)を除くすべてが下落した。
なかでも、証券株が安い。
海通証券(6837/HK)が10.7%、中信証券(6030/HK)が9.1%ずつ値を下げた。
景気動向に敏感な資源・素材株も軒並み売られる。
石炭のエン州煤業(1171/HK)が9.5%安、石油の中国石油天然気(857/HK)が4.7%安、非鉄の江西銅業(358/HK)が7.2%安、セメントの中国中材(1893/HK)が11.6%安、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が9.7%安で引けた。
【亜州IR】