31日、中国国家統計局(NBS)によると、1月の中国製造業担当者指数(PMI)は僅かに上昇したものの、業況改善・悪化の分かれ目となる50を下回っている。
1月の製造業PMIは12月の49.4から49.5へ上昇し、予想されていた49.3を上回った。
PMIが50を上回ると業況改善を表し、下回ると業況悪化を表す。つまり、中国製造業は2ヶ月連続で縮小を続けているといえる。
一方、1月のサービス業PMIは12月の53.8から54.7へ上昇した。
一部のエコノミストによると、PMIは予想を上回っているが、中国経済の後退を示しており、貿易戦争が激化する場合は予想を上回る景気後退の恐れがあるとのこと。
Capital Economics社シニアエコノミストのMarcel Thieliant氏が「製造業PMIは12月の値を下回らなかったとは言え、経済が年初以来勢いを失っていることを示している」と述べたことをCNBCが報じた。
30日、米中が閣僚級の通商協議を始め、両国は3月1日の期限までの合意を目指している。3月1日の期限までに合意に至らない場合、中国製品に対して米国による追加関税が課せられる。