以下が、本日の米国市場注目の3ポイントである。
1.パウエルFRB議長講演
22日より、FRB高官らが集うジャクソンホール会議が始まっている。中でも特に注目を集めているのはジェローム・パウエルFRB議長による講演だ。
パウエル氏による講演は、本日午後11時に予定されている。講演では世界的に国債利回りが低下している中で、FRBが今後どのような金融政策をとるのかについて示唆がされる可能性が高い。
また同時刻、米商務省により新築住宅販売戸数(7月)が発表される。
同指標は前月比で0.2%の減少となると見込まれているが、市場予想では、季節調整を加えれば前月の64万戸から68万6000戸にまで増加するとしている。
2.米石油リグ稼働数
投資家は米原油生産量が先週の日量1230万バレルからどのように変化するのかについて注目しており、本日26時発表の石油リグ稼働数にも関心が集まっている。
石油リグ稼働数は先週、6基増の770と発表されたが、この値は前年比で11.4%の減少となっている。
同指標は原油業界にとって重要なものであり、原油生産量や原油需要を予測するのに用いられる。
また景気後退を防ぐための金融緩和の流れが世界的に進む観測が高まっており、これを受け原油需要の減速への懸念が幾分払拭され、原油価格は今週小幅高となっている。
3.フットロッカー決算報告
フット・ロッカー (NYSE:FL)は23日、市場寄り付き前に決算報告を発表する。予想EPSは0.67ドル、予想売上高は18億2000万ドルとなっている。
米国の消費者マインドが好調に推移している中、同社が期待を裏切る結果となった前期から回復することができたのかに注目が集まっている。
報告発表に先立ちWedbush証券は、同社の基幹ブランドとなるナイキ (NYSE:NKE)、プーマ、ヴァンズが堅調であるため、今期の決算ではその恩恵を受けるのではないかと予想している。
またWedbush証券は同社について、「フットロッカーは今年まちまちな結果を残してきたが、同社製品への高い需要、ブランド力の向上、SG&Aの計画的削減、買戻しの再開を考慮すれば、同社は経営に自信を持って良いと思われる」と述べている。
同社株は22日、5.61%の上昇となったものの、年初来では22.9%下落している。