[2日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が2日公表した11月の製造業景気指数は48.1と、10月の48.3から低下し、景気拡大・縮小の節目となる50を4カ月連続で下回った。
ロイターがまとめた予想は49.2だった。
雇用指数は46.6と前月の47.7から低下し、4カ月連続で削減傾向が続いた。米ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)のストライキによる影響が続いている可能性がある。
新規受注指数は前月の49.1から47.2に低下し、2012年6月以来の低水準だった7月と一致。一方、価格指数は前月の45.5から46.7に上昇。予想は47.0だった。輸出受注に関する指数は2.5ポイント低下の47.9だった。
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マークイットがこの日に公表した11月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.6と、速報値の52.2から上方修正された。10月改定値は51.3だった。
ただそれでも、ISMの新規受注指数が大きく低下したことは、製造業部門の回復に向けたハードルが高いことを示している。オックスフォード・エコノミクス(ニューヨーク)のエコノミスト、オレン・クラチキン氏は「通商政策を巡る不確実性が来年に入っても製造業部門の重しになり続け、内外の需要低迷で製造業の行く手が阻まれると予想している」と述べた。
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