[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した11月の鉱工業生産指数は製造業部門が1.1%上昇し、市場予想の0.7%上昇を上回った。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)のストライキが終わり、自動車生産が増えた。
10月の製造業部門は当初発表の0.6%低下から0.7%低下へ下方改定された。
11月の全体の鉱工業生産指数は1.1%上昇。市場予想は0.8%上昇だった。10月は当初発表の0.8%低下から0.9%低下へ下方改定された。
製造業部門は前年同月比は0.8%低下した。
全米自動車労組(UAW)とGMは10月下旬、4年間の新たな労働契約で合意し、約4万6000人規模のストライキが終わった。
鉱工業生産指数は製造業と鉱業、公益部門から構成される。
製造業部門のうち自動車・同部品の生産指数は12.4%上昇した。全体の消費財は2.1%上昇。うち企業設備財は1.7%上昇した。
公益部門は2.9%上昇。10月は2.4%低下していた。
米経済の約11%を占める製造業部門は、17カ月間続いている米中貿易摩擦が重しとなっている。米中は前週、貿易を巡る「第1段階」の合意に至った。中国が米農産品の購入を拡大する代わりに、米国は中国製品に対する関税を一部軽減することで合意した。
鉱工業生産が増える中、企業がどれだけ十分に設備を稼動しているかを示す設備稼働率は77.3%と、10月の76.6%から0.7%ポイント上昇した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191217T180036+0000