[コペンハーゲン 20日 ロイター] - デンマークの最大手・ダンスケ銀行 (CO:DANSKE)は20日、中銀のマイナス金利によるコストを転嫁するため、6月から富裕層顧客にマイナス金利の適用を始めると発表した。
デンマークの大手銀行の間では、同行だけが顧客へのマイナス金利の適用をこれまで見送ってきた。ノルデア銀行 (HE:NDAFI)、ジスク・バンク (CO:JYSK)を含む複数の銀行は昨年、個人の大口預金にマイナス金利を課した。
ダンスケ銀行は、150万クローネ(21万6804ドル)を上回る個人預金にマイナス0.75%の金利を適用する。これにより、1億─1億5000万クローネのコスト軽減につながる可能性があるという。
同行の国内個人顧客担当責任者は、文書で「異例の低金利とマイナス金利は何年も続くと想定すべきだ」と述べた。
デンマーク中銀は2012年にマイナス金利を導入しており、昨年9月には主要政策金利を先進国の最低水準であるマイナス0.75%に引き下げた。
ダンスケによると、マイナス金利が適用される個人顧客は、全体の1%にあたる1万2000人─1万4000人にとどまる。