[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した3月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.4と、速報値の45.7から下方修正された。前月の48.0も下回った。PMIは50が好不況の分かれ目となる。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた工場の操業停止で、生産が急減。2009年4月以降で最大の減少を記録した。特に投資財の生産が急激に落ち込んだ。
IHSマークイットのプリンシパル・エコノミスト、フィル・スミス氏は「今後さらに悪化する余地がある。封じ込め対策や工場の操業停止の大半は、調査データの回収期間(3月12-24日)中か回収期間後に実施された」と述べた。
ドイツでは、自動車メーカーや自動車部品メーカーなどが施設を閉鎖。大量のレイオフを避けるため、労働者の勤務時間を短縮している。
消費財は生産と新規受注が減少したものの、買いだめの影響で食品と洗浄剤の需要が拡大した。防護服の需要も増えた。