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ユーロ圏総合PMI改定値、3月は過去最低の29.7 景気10%縮小も

発行済 2020-04-03 18:32
更新済 2020-04-03 18:36

[ロンドン 3日 ロイター] - IHSマークイットが発表した3月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は、1998年の調査以来の最低となった。新型コロナウイルス対策としてとられた封鎖措置で経済活動が落ち込んだ。

総合PMIは29.7。2月の51.6から、好不況の節目である50を下抜け過去最低に落ち込んだ。速報値の31.4から下方修正され、2月からの悪化幅は調査開始以来、最大となった。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「PMIは、ユーロ圏経済が年率で10%近く縮小していることを示唆する。近い将来、さらに悪化することは避けられない」と述べた。

需要が過去最大のペースで減少。新規ビジネス指数は51.2から27.7に低下し、速報値の29.5からも下方修正された。

すでに発表された製造業と同様、サービス部門の景況感も急激に悪化した。PMIは52.6から26.4に低下。速報値の28.4からも下方修正された。

「サービス部門は現在、新型コロナの影響が特に大きい。感染防止策のせいで観光、レストラン、その他レジャー産業はひどい打撃を受けている」とウィリアムソン氏は述べた。

封鎖措置は当面続く公算で、楽観的な見方は消えた。サービス部門の事業見通し指数は33.5と、2月の61.3のほぼ半分。ユーロ圏債務危機が本格化する2008年11月に記録した過去最低を8ポイント以上下回った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200403T093121+0000

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