[東京 13日 ロイター] - SMBC日興証券の集計によると、5月12日までに2020年3月期決算を発表した東証1部企業(金融除く)の通期経常利益は前年比15.6%減となっている。内訳は、製造業が同21.2%減、非製造業が9.4%減。第4・四半期に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が出て全体の足を引っ張った。
第4・四半期(20年1─3月期)の経常利益は前年同期比58.9%減。製造業が同65.9%減、非製造業が同50.6%減とそれぞれ大きく落ち込んだ。
21年3月期の業績予想について、発表済み企業のうち6割を超える企業が開示していないという。通常、非開示とする企業は1割弱程度といい、例年に比べて非開示がケタ違いに多いのも今回の決算発表の特徴だとしている。
SMBC日興の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは13日の電話会議で「日本は4月に入ってから自粛が本格化したので、4─6月期の業績はさらに厳しくなりそうだ。4─6月期にボトムになるという認識だが、7─9月期のところで急回復するシナリオは厳しいかもしれない」と述べた。
5月12日時点で全体(金融除く)の39.3%となる526社が発表を終了した。
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