[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が発表した4月の輸出受注は、市場の予想に反して2カ月連続で増加した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてラップトップといったテレワーク関連機器の需要が堅調だった。
4月の輸出受注は前年比2.3増の385億3000万ドル。ロイターがまとめたエコノミストの予想は3%減。3月は4.3%増だった。
経済部の黄于玲統計処長は記者団に対し「新型コロナウイルス感染拡大が爆発的なテレワーク関連のビジネス機会につながっている。ラップトップ、タブレット、テレワーク関連製品の需要は力強い」と述べた。
ただ経済部は、世界的に新型コロナ流行からの回復状況が不透明であるほか、米中通商摩擦の再燃が向こう数カ月の成長モメンタムを抑える可能性があると警告。5月の輸出受注については、前年比1.9%減─2%増になると予想した。
4月の輸出受注を国・地域別でみると、米国からの受注が前年比6.8%増(3月は9.1%増)、中国からは9.2%増(3月は7.5%増)、欧州が7.6%増、日本が4.7%減だった。