[ワシントン 30日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が30日発表した6月の米消費者信頼感指数は98.1と、前月の85.9(下方改定)から上昇した。新型コロナウイルス禍による景気の落ち込みにひとまず歯止めがかかった格好だが、コロナ感染の再拡大が回復の道筋を阻害する恐れもあり、先行きへの不安は根強い。
市場予想は91.8だった。
CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「短期的な将来に対する消費者の悲観度は薄れているものの、経済活動の大幅な持ち直しが期待されているわけではない」とした上で「回復の道筋は不透明かつ平たんでなく、コロナ感染が再拡大する恐れもある。このため消費の下げが峠を越え、コロナ前への回復が視野に入ったと断言することはできない」と述べた。
現況指数は前月の68.4から86.2に、期待指数は前月の97.6から106.0に、それぞれ上昇した。
所得が今後増加すると予想する向きは全体の15.1%で、前月の14.6%から拡大した。反対に所得の減少を見込む向きは14.4%と、前月の15.4%から縮小した。