[ベルリン 24日 ロイター] - IHSマークイットが発表した7月のドイツ製造業購買担当者景気指数 (PMI)速報値は50.0と6月の45.2から上昇し、2018年12月以来1年7カ月ぶりに景況改善・悪化の分岐点となる50に達した。
ロイターがまとめた市場予想(48.0)も上回った。
製造業部門とサービス部門を合わせた総合PMIは55.5で、2月以降初めて50を上回った。こちらも市場予想(50.3)以上の伸びとなった。
IHSマークイットのアソシエートディレクター、フィル・スミス氏は「7月のPMIはプラス圏に入り、予想を大きく上回った。経済活動や需要が回復する中、ドイツの事業環境が改善しつつあることを示す明確な兆候だ」と述べた。
また「輸出に依存する経済にとって、製造業の海外販売が大きく上向いたことは心強い」と指摘した。
製造業の新規受注は2018年9月以来初めて増加に転じた。新規輸出受注も18年8月以来の増加となった。
サービス部門PMIは56.7となり、2月以降初めて50台に乗せた。同部門でも新規受注を示す指数などが上昇。雇用が2月以降初めて拡大した。
一方、製造業は雇用削減ペースがやや加速した。