[東京 6日 ロイター] - 厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、9月の実質賃金は前年比1.1%減と7カ月連続で低下した。コロナ禍での残業代減少が響いた。
名目賃金に当たる現金給与総額は前年比0.9%減の26万9503円と6カ月連続のマイナスで、残業代など所定外給与は同12.0%減の1万6761円だった。コロナ禍による企業業績低迷で所定外労働時間が前年比12.5%減と大幅に減少したのが響いた。
ボーナスなど特別に支払われた給与は同8.9%減の6861円だった。基本給にあたる所定内給与は前年比0.2%増の24万5881円と2カ月ぶりにプラスに浮上した。
(竹本能文)