[ワシントン 9日 ロイター] - 米商務省が9日に発表した2月の卸売在庫は前月比0.6%増と、速報値の0.5%増からやや上方改定された。
1月は1.4%増加していた。
卸売在庫の国内総生産(GDP)算出に用いられる項目は2月に0.8%増と、底堅く伸びた。在庫が第1・四半期にGDPの押し上げ要因となることを示唆した。
卸売在庫は前年同月比で2.0%増加した。
卸売売上高は前月比0.8%減。1月は4.4%増加していた。
2月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.27カ月。前月は1.25カ月だった。
在庫は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の初期に減ったが、企業はここにきて在庫を積み上げている。ただ在庫の大半を輸入しており、貿易赤字が高止まりする可能性がある。在庫のGDPへの押し上げ効果が貿易赤字によって相殺される可能性もある。
卸売在庫の内訳は、自動車・同部品が前月比0.6%減だった。一方、専門・コンピューター機器や石油は増えた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210409T165853+0000