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米労働生産性、第1四半期は持ち直す

発行済 2021-05-07 00:22
更新済 2021-05-07 01:18

[ワシントン 6日 ロイター] - 米労働省が6日発表した第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比5.4%上昇した。ただ統計は新型コロナウイルスにより大きくゆがんでおり、はっきりとした傾向がつかめない状況だ。市場予想は4.3%上昇だった。

2020年第4・四半期の労働生産性は3.8%低下と、当初発表の4.2%低下から上方改定された。

生産性はパンデミック(世界的大流行)初めに急上昇した後、20年第4・四半期に落ち込んだ。エコノミストは急上昇した要因として、生産性が低い傾向のある娯楽や宿泊などの低賃金産業の空洞化を挙げた。

第1・四半期の生産性は前年同期比で4.1%上昇。

労働時間は前期比2.9%増と、20年第4・四半期の10.0%増から伸びが鈍化した。

生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比0.3%低下。20年第4・四半期は5.6%上昇していた。第1・四半期の前年同期比は1.6%上昇。単位労働コストも、パンデミックの影響が低賃金産業に偏っていることで数値がゆがんでいる。

時間当たりの労働報酬は前期比5.1%増だった。20年第4・四半期は1.6%増。第1・四半期の前年同期比は5.8%増だった。

オックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、キャシー・ボスチアンチッチ氏は「経済活動が小規模なブームを迎え、雇用市場が経済全体の回復に遅れを取る中で、今後数四半期で見込まれる生産性の向上が引き続き良い支援材料になる」と指摘。「企業の増収が見込まれる中で、生産性の向上は投入コスト上昇の緩衝材となり今年の増益率拡大に資するだろう」と述べた。

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