[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が25日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比1.8%減と、予想以上のマイナス成長を記録した。
新型コロナウイルスの流行に伴う制限措置で民間消費が低迷した。
前年同期比(営業日数調整後)では3.1%減少した。
ロイターがまとめた市場予想は前期比1.7%減、前年同期比3.0%減だった。
コロナ規制で貯蓄率は23.2%と前例のない水準に上昇。政府が雇用保障や子ども手当に多額を振り向けるなか、家計の可処分所得は小幅増加した。一方で家計支出は5.4%減少した。
VP銀行のエコノミストは、GDPの落ち込みは大きいが感染率の低下やワクチン接種の増加するなか規制緩和・撤廃の動きにより景気は健全なペースに戻ると指摘。今年の夏は消費の高まりが期待できるとの見通しを示した。
第1・四半期の設備投資は小幅減少、建設は拡大した。