[27日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が27日に発表した4月の中古住宅販売仮契約指数は前月比4.4%低下の106.2となった。2021年第1・四半期の住宅在庫が記録的な低水準だったことを受けた。市場予想は0.8%増だった。
NRAのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は声明で、中古住宅販売仮契約指数は大幅に上昇していたが、手頃な価格の住宅供給が不足していることに伴いパンデミック(世界的大流行)前の水準に近づいていると指摘。「高価格帯の住宅は在庫が豊富なため、引き続き大きく変動している」と述べた。
中古住宅販売仮契約は1─2カ月後に販売取引が成立するため、住宅市場の健全性を示す先行指標とされる。
前年同月比では51.7%上昇した。
オックスフォード・エコノミクスの主任エコノミスト、ナンシー・バンデンフーテン氏は「若い世帯を含め依然としてかなりの需要があるものの、高価格帯の住宅には手が出せない可能性が高い」と述べた。