[北京 1日 ロイター] - 中国の民間不動産調査大手チャイナ・インデックス・アカデミー(中国指数研究院)によると、5月の国内100都市の新築住宅価格は前月比0.34%上昇した。前月は0.23%上昇だった。
上昇は3カ月連続。不動産開発業者の販売ペースが加速しており、住宅価格が上昇した都市は80と、前月の77から増加した。
長江デルタ地帯の小都市で特に値上がりが目立った。
同社のリサーチディレクターは「不動産開発業者が立ち上げた新規の住宅プロジェクトの数は5月も高水準だった」と述べた。
5月の中古住宅価格は前月比0.5%上昇。上昇ペースは4月と同じだった。1級都市の中古住宅価格は前月比0.95%上昇と、他の都市の平均の2倍以上に達した。
別の民間調査によると、大都市や中規模都市の平均賃貸価格は5月は前月比0.78%上昇と2019年1月以降で最大の伸びを記録した。前年比では0.61%下落で、2020年5月以降で最も小幅な下落にとどまった。
中国政府は住宅価格の上昇抑制に向けた対策を強化。投機的な取引を取り締まっている。
主要18都市の5月の住宅売買は前月比横ばい。1級都市は20%減、3級都市は33%増だった。