［パリ ８日 ロイター］ - フランス銀行（中央銀行）は８日、第４・四半期の経済成長率が０．７５％に減速するとの見通しを示した。
仏国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が１０月に発表した第３・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前期比３．０％増加。経済活動が予想より速いペースで新型コロナウイルス禍前の水準に回復し、中銀の予想（２．３％増）を上回った。
中銀の月例調査に回答した企業は、仏経済に占める割合が最も大きいサービス部門では１１月に景況が引き続き改善すると予想。工業や建設部門ではやや悪化すると回答した。
工業部門で供給の問題を報告した経営者の割合は５６％で、前月と比べて落ち着いた。ただ、自動車部門では８６％と依然高止まりした。建設部門では５８％と、１０月（６２％）から低下した。
従業員採用の難しさを報告した企業の割合も５４％から４９％に低下。中でもサービス部門では５７％から５０％に低下した。