[ジュネーブ 15日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)は15日、世界の物品貿易量が鈍化傾向にあると発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による初期のショックから急速に回復したものの、生産・供給面での制約や需要減が鈍化要因だという。
WTOによると、11月の物品貿易バロメーターは99.5ポイントに低下した。8月には最高値の110.4を記録していた。
バロメーターのすべての構成指数が低下した。中でも、自動車関連製品は最も急激な落ち込みを見せたという。
WTOは、今回の数値は2021年の世界のモノ貿易量が前年比10.8%増になるとの見通しと整合的だとした。2022年は4.7%増に伸び率は鈍化すると見込んでいる。