[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリアの銀行最大手、コモンウェルス銀行(CBA)が17日発表した第1・四半期(7─9月)決算は、住宅ローンやビジネスローンの伸びが寄与してキャッシュ利益が20%増加した。ただ、競争激化で利ざやが低下し、株価は大きく値下がりした。
第1・四半期のキャッシュ利益は22億豪ドル(16億ドル)で、前年同期の18億豪ドルから増加。
住宅ローン販売は前年比7%、ビジネスローンは同13%、それぞれ増加した。
一方CBAは、住宅ローンの競争や低金利環境などを背景に、収益性の指標となる純利ざやが「著しく低く」なったと指摘した。
これを受けて株価は一時8%超下落した。
ゴールドマン・サックスの銀行アナリスト、アンドリュー・ライオンズ氏は、CBAの堅調な事業でも、特にリテール銀行に影響しているとみられる利ざやへの圧力を逃れられないことが浮き彫りになったと述べた。