[東京 24日 ロイター] - auじぶん銀行・マークイットが24日発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.2となり、前月の53.2から上昇した。2018年1月以来3年10カ月ぶりの高水準。サービス業PMIは52.1と前月の50.7から上昇し、2カ月連続で50を上回った。19年9月以来2年2カ月ぶりの高水準。新型コロナウイルスワクチン接種の進展や緊急事態宣言の解除などが引き続き経済を活発化させている。
製造業PMIは、景気の分かれ目である50を10カ月連続で超えた。生産は53.5、新規受注は52.4と、いずれも2カ月連続で50を超えた。一方、企業からはインフレ圧力が強まったとの声も出ていた。供給不足とサプライヤー納期の悪化に伴う原材料費や輸送費、人件費の高騰が要因という。
調査を委託されているIHSマークイットのエコノミストは、コロナワクチン接種率が上昇し経済制限措置が緩和されたことを受けて「日本の民間企業は事業活動が今後1年間で増加するだろうと、強い楽観的な見方を示した」と指摘した。
(杉山健太郎 編集:田中志保)