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銀行・信金の貸出平残、11月は+0.6% 資金需要に落ち着き=日銀

発行済 2021-12-08 09:29
更新済 2021-12-08 09:36
© Reuters.  12月8日、日銀が発表した11月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比0.6%増の577兆0746億円となった。写真は円紙幣。2011年8月撮影(20

[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日に発表した11月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比0.6%増の577兆0746億円となった。企業の資金需要が落ち着く中で、伸び率は前月の0.9%増から縮小した。M&A(企業の合併・買収)に伴う大口貸出の返済がみられ、都銀等では減少率が拡大した。

都銀等の貸出平残は1.1%減で、前月の0.7%減から減少率が拡大した。地銀・第二地銀は1.9%増と前月の2.0%増から伸びが鈍化。業況が良い企業から予備的に借り入れた資金の返済が見られたという。地銀・第二地銀の貸出平残は271兆5994億円で過去最高を更新。信金は1.0%増と、前月から伸び率が縮小した。

日銀金融機構局の田村健太郎金融第1課長は「企業の資金需要は全体として落ち着いている」と指摘。当面、貸出の前年比には下押し圧力が掛かりそうだと述べた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の影響については、まだ十分に情報がない中で、金融機関から特段の指摘は出ていないという。

11月の預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態計で4.3%増の833兆5990億円となった。

(和田崇彦 編集:田中志保)

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