[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した11月の貿易収支は赤字が前月比19.4%増の802億ドルとなった。市場予想は771億ドルの赤字だった。モノの輸入が急増し過去最高となった。
モノの輸入は5.1%増の2549億ドルと過去最高。港湾の混乱が緩和した可能性がある。工業用品や原材料、消費財、自動車、部品、エンジンなどが増加した。
全体の輸入は4.6%増の3044億ドルだった。
モノの輸出は1.8%減の1559億ドル。資本財や工業用品、原材料が減少した。一方、サービスの輸出は旅行と輸送が増加。全体の輸出は0.2%増の2242億ドルだった。
ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、シャノン・シーリー氏は「輸入が輸出を上回るペースで成長していることは、米国がより堅調な回復を続けていることを反映しているが、同時にサプライチェーン(供給網)の制約が緩和され、徐々に改善していることを示している」と述べた。