[シンガポール 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日公表した12月の石炭生産量は、前年比7.2%増の3億8467万トンで、過去最高だった11月の3億7084万トンを上回った。冬の暖房シーズンに十分な供給を確保するため、政府が増産を促していることが背景。
2021年の石炭生産は前年比4.7%増の40億7000万トンとなり、通年でも過去最高を記録した。
中国当局は昨年10月以降、石炭価格の高騰を抑制し、全国的な電力不足の再発を防ぐため炭鉱各社にフル稼働で生産するよう指示している。
国内発電所の備蓄は底堅く推移しており、春節(旧正月)の連休に向け電力需要が減少が見込まれるため、インドネシアによる石炭輸出禁止措置は国内の石炭市場にさほど影響を及ぼしていない。
国家エネルギー局の発表によると、21年の電力消費は前年比10.3%増の8兆3100億キロワット時だった。