[シドニー 19日 ロイター] - ウエストパック銀行とメルボルン研究所が19日発表した1月のオーストラリア消費者信頼感指数は102.2と、前月比2.0%低下した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大を受けて医療が逼迫する中、国民の心理が冷え込み、祝日の多い月にもかかわらず消費や移動が控えられている。
昨年12月の同指数は前月比1.0%低下していた。
1月の指数は前年同月比4.5%低下。だが、依然として楽観的な見方が悲観論を上回った。
ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は、オミクロン株の急激な感染拡大を踏まえると、1月の指数低下は比較的緩やかだったと分析。ただ、調査期間の1月10─14日は感染者が急増している時期だったことが指数低下につながった可能性を指摘した。
調査の中で最も大きく低下したのが、今後1年間の経済見通しを示す指数で9.6%低下。今後5年の経済見通しを示す指数も6.1%低下した。
一方、1年前と比べた家計の状況を示す指数は7.5%上昇。貯蓄が増えたことが要因とみられる。ただ、今後1年間の家計見通しを示す指数は2.8%低下した。
主要な家財道具の購入意欲に関する指数は2.8%上昇。前月は大幅に低下していた。