[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州自動車工業会(ACEA)は8日、今年の欧州連合(EU)の乗用車販売が7.9%増加するとの見通しを示した。
半導体不足が緩和しているという。ただ、新型コロナウイルス流行前の2019年の水準は依然として20%下回る見通し。
21年の販売は2.4%減だった。特に下半期に半導体が不足したことが響いた。
ACEAは、半導体の供給が今年は安定すると予測。EUの乗用車登録は1050万台に増加する見通しという。
欧州の戦略産業へのダメージを防ぐため、EUは海外サプライヤーへの依存度を減らす必要があるとも主張した。
EUで販売された新車の5台に1台近くは充電可能な車両。ACEAのオリバー・ツィプセ会長(BMW最高経営責任者)は「電気自動車の販売は17─21年に10倍以上に増えたが、公共充電施設は同時期に2.5倍も増えていない。全てのEU加盟国に野心的な目標を導入して早急に対処しなければ、すぐにつまずくことになる」と述べた。