[東京 21日 ロイター] - auじぶん銀行・マークイットが21日に発表した2月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)は52.9となり、前月の55.4から小幅低下した。サービス業PMIも42.7と、前月の47.6から低下した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の拡大と各種制限措置が景況感を悪化させた。
製造業PMIは、景気の分かれ目である50を13カ月連続で超えた。新規受注が51.0と5カ月連続で50を超えた一方、生産は48.7と5カ月ぶりに50を下回った。サプライチェーン(供給網)の混乱が収まらず、製造業の事業活動を圧迫した。
サービス業は2カ月連続で50を下回り、コロナ「第1波」が襲来した2020年5月(26.5)以来の低い水準となった。
調査を委託されているIHSマークイットのエコノミストは「新型コロナの感染再拡大が継続的に発生するため、企業は先行きの不透明感を懸念している」と指摘した。
(杉山健太郎)