[モスクワ 3日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は3日、国営テレビのインタビューで、一部の国の指導者がロシアに対する戦争を準備していると述べた。ウクライナでの軍事作戦は「最後まで」やり通す考えを示した。
ロシアは核戦争を考えていないとも述べた。
ユダヤ系であるウクライナのゼレンスキー大統領について「ナチズムが栄える社会」を統治していると批判したが、証拠は示さなかった。
ラブロフ氏はウクライナとロシア高官による新たな協議が始まろうとしているとし、危機の解決策が見つかると信じていると述べた。
しかしロシアと西側諸国の対話は相互尊重に基づくものでなければならないとし、北大西洋条約機構(NATO)が軍事的優位を維持しようとしていると非難した。ロシアは善意を持っており、国益の追求を邪魔させないと主張した。
ロシアを脅かすようなインフラをウクライナに持たせることはないと発言。ウクライナによる軍事的脅威も容認しないとし、ウクライナについてはロシアが正しいと確信していると述べた。
西側の政治家は常に核について考えているが、ロシアの政治家はそうではないと発言。「われわれのバランスを崩すどのような挑発も許さない」と話した。
ロシアは政治的に孤立しているとは感じていないと述べたほか、ウクライナのあり方は国民が定義する問題と指摘した。
ロシアがウクライナで民間施設を攻撃しているとの批判に対しては、ロシア軍は軍事拠点を破壊するために高精度の武器を使用するよう厳命されていると反論した。
またウクライナの化学・生物学研究所を管理できなくなることを米国が懸念しているという情報があるとしたほか、英国がウクライナに軍事基地を建設していると非難したが、証拠は示さなかった。