[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日に発表した4月の鉱工業生産指数は、製造業が前月より0.8%上昇した。市場予想の0.4%上昇を上回った。前年同月からは5.8%上昇した。自動車などのモノへの旺盛な需要が続いており、製造業の活動を下支えすることになりそうだ。
3月も0.8%上昇していた。
ただ、米経済の12%を占める製造業はロシアのウクライナ侵攻や中国のゼロコロナ政策によって供給網のボトルネックが再び発生し、課題に直面している。
4月の自動車・同部品は3.9%上昇。3月は8.3%上昇していた。耐久財の大部分の業種で上昇し、低下したのは非金属鉱物製品、電気機器・家電・同部品、家具・関連製品だけだった。
4月の全体の鉱工業生産指数は1.1%上がった。3月は0.9%上昇していた。
4月は鉱業が1.6%上昇し、原油価格上昇が押し上げた。電力・ガスの公益事業は2.4%上昇し、3月は0.3%低下していた。
製造業の設備稼働率は4月に0.6%ポイント上昇して79.2%となり、2007年4月以来の高水準。長期平均を1.1%ポイント上回った。
全体の稼働率は79.0%で、3月の78.2%から上昇した。ただ、1972年─2021年平均を0.5%ポイント下回った。