[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツの有力産業団体が相次いで今年の予測を下方修正した。中国のロックダウン(都市封鎖)とウクライナ侵攻で供給制約が一段と悪化していることが背景だ。
ドイツ機械装置産業連盟(VDMA)は30日、ドイツ製の工業機械の今年の生産見通しを1%増に下方修正。2カ月前にも7%増から4%増に下方修正していた。昨年は6.4%増だった。
ドイツ産業連盟(BDI)も今年の輸出見通しを2.5%増に下方修正。1月時点の予測は4%増だった。
IFO経済研究所の調査によると、77.2%の企業が供給網の目詰まりや中間財・原材料の調達に関する問題を指摘。原材料不足に直面している企業の半数は、中国のロックダウンで状況が一段と悪化したと回答した。
VDMAによると、ロシアのウクライナ侵攻前は、80%の企業がロシア事業の見通しは良好と答えていたが、現在は75%の企業が今後6カ月でロシア事業が悪化する、もしくはロシア事業からの撤退を望むと回答している。