[ロンドン 13日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融当局でつくる金融安定理事会(FSB)は13日、ロシアのウクライナ侵攻によって引き起こされたようなエネルギーと金属の価格変動が世界経済に「桁外れ」の打撃を与える可能性があると、コモディティー(商品)市場を注意深く監視する必要があるとの認識を示した。
脆弱性を特定するために商品市場の精査を始めているという。
FSBのクノット議長はインドネシアでのG20財務相・中央銀行総裁会議を前に発表した声明で、「世界経済の機能にとって主要エネルギー、金属、食料品は中心的存在で、これらの市場における生産者やトレーダーの資金調達に混乱が生じれば桁外れの影響が生じる可能性を意味する」と指摘した。
商品トレーダーの行動を精査するなどにより、セクターのストレスがどのように広く波及する可能性があるかを把握する考えだ。