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世界食料価格、7月も下落 ウクライナ穀物輸出再開が押し下げ

発行済 2022-08-05 19:31
更新済 2022-08-05 19:36
© Reuters. 国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した7月の食料価格指数は140.9ポイントで、前月改定値の154.3から低下した。米オハイオ州のサイロで昨年10月撮影。(2022年 

[ロンドン 5日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した7月の食料価格指数は140.9ポイントで、前月改定値の154.3から低下した。世界中で取引される食料の価格を反映する同指数は3月に過去最高を記録したが、最近は低下基調になっている。

ただウクライナ侵攻、天候不良、生産・輸送コストの高騰の影響で前年比では13.1%上昇した。

FAOのチーフエコノミスト、マキシモ・トレロ氏は「食料品価格が非常に高い水準から下落したことは歓迎すべきことだが、多くの不確実性が残っている」と述べ、世界経済見通しの悪化、通貨の変動、肥料価格の高騰が世界食糧安全保障にとってリスクと指摘した。

ウクライナ産穀物の輸出再開に向けた合意が成立したこともあり、植物油、砂糖、乳製品、食肉、穀類の各価格指数が軒並み前月から低下。小麦は14.5%低下、トウモロコシも10.7%下落した。

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