[オタワ 7日 ロイター] - カナダ統計局が7日発表した7月貿易収支は、黒字額が40億5000万カナダドル(30億7000万米ドル)となり、6月の48億8000万カナダドルから縮小した。主にエネルギー価格の下落で輸出が減少した。ただ、市場予想の38億カナダドルは上回った。
輸出は2.8%、輸入は1.8%、それぞれ減少した。
カナダ輸出開発局のチーフエコノミスト、スチュアート・バーグマン氏は、額面では素晴らしい月ではないが、詳細を調べて分析すると明るい点もあるとし、輸出額の減少は主に石油と天然ガスの値下がりによるものだと指摘した。
エネルギー価格は今年2月のロシアのウクライナ侵攻後に急騰したが、6月以降は下落している。
数量ベースでは、輸出は1.7%増加し、3カ月連続の増加となった。
バーグマン氏は「米国を中心にペースは鈍化するが、(輸出の)勢いは続くと予想している」と述べた。
最大の貿易相手国である米国への輸出は、7カ月ぶりに減少した。
消費財の輸出は14.3%減、エネルギー製品も4.2%減だった。輸入は、消費財が3カ月連続で縮小、大半の分野でも減少した。