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ブラックロック、第3四半期減益も予想上回る 運用資産は8兆ドル割れ

発行済 2022-10-13 20:10
更新済 2022-10-14 09:09
© Reuters. 世界最大の資産運用会社ブラックロックが13日発表した第3・四半期決算は16%の減益となった。ニューヨークで2018年撮影。(2022年 ロイター/Lucas Jackson)

[13日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックが13日発表した第3・四半期利益は16%減少したものの、市場予想を上回った。金融市場の不安定な動きで手数料収入が圧迫されたが、ETF(上場投資信託)への需要が高まった。

世界的な景気後退、金利の大幅な上昇、ウクライナ危機が今年、債券と株式に打撃を与えている。

ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は電話会見で「経済成長の鈍化に加え、中央銀行の利上げスピードが、異常な不確実性とボラティリティー(変動率)の上昇、そして市場流動性の水準低下をもたらしている」と述べた。

調整後利益は16%減の1株当たり9.55ドルとなり、アナリスト予想(7.07ドル)を上回った。

投資助言・管理サービス料が柱の収入は、前年比15%減の43億1000万ドル。運用資産は16%減の7兆9600億ドルで、欧州・アジア市場の投資価値がドル高によって目減りし、8兆ドルを割り込んだ。

投資資金は650億ドルの純流入だったが、個人顧客の資金は約50億ドル流出した。年初来の資金流入額は2480億ドルに達した。

第3・四半期のETFへの純流入額は約220億ドルで、債券ETFへの370億ドルの流入が後押しした。債券利回り上昇を踏まえて顧客のポートフォリオ調整を支援しているという。

純利益は14億ドル(1株当たり9.25ドル)で、前年同期の16億8000万ドル(1株当たり10.89ドル)から減少した。

ブラックロックはまた、市況の回復が過去の景気低迷期よりも長引く可能性があるため、今年いっぱいは裁量的な雇用計画を一時停止する方針だ。

CFRAリサーチはブラックロック株の「ストロングバイ(強い買い)」判断を維持した「2022年は市況低迷で6─8%減収になると見ているが、長期的な資産流入は引き続きプラスであることを指摘したい」とした。

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