[27日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が27日発表した9月末までの通期決算は、継続事業からのキャッシュ利益が65億2000万豪ドル(42億3000万米ドル)だった。前年比5%増加し、ビジブル・アルファがまとめた市場コンセンサスの63億1000万豪ドルを上回った。
年度後半になって住宅ローン事業の改善と金利上昇による利ざや拡大が追い風になった。ANZによると、住宅ローン審査手続きの遅れにつながっていた問題を抜本的に見直し、審査期間は業界水準に戻ったという。
シェーン・エリオット最高経営責任者(CEO)は「先行き不透明感はあるが、われわれはボラティリティーに耐える事業態勢を構築している」と強調した。
一方、ANZの年度後半の純利ざやは、前半から10ベーシスポイント(bp)拡大して1.68%を確保した。
最終配当金は1株当たり0.74豪ドルで、前年度の0.72豪ドルから増加した。