[東京 20日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長は20日の会見で、昨年12月の日銀による政策修正を受けて債券市場を中心に変動が大きくなっているものの「基本ポートフォリオを見直す必要はない」との考えを示した。
宮園理事長は「市場の変化はシュミレーションの想定の範囲内」と述べ、今後も市場の変化に機敏に対応し、リバランスを着実に行っていくとした。
GPIFは、積立金の運用目標について、「長期的に年金積立金の実質的な運用利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保することを目標とし、2020年4月からの5カ年の基本ポートフォリオは、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式の資産構成割合をそれぞれ25%としている。