中東を中心に流行する中東呼吸器症候群（MERS）ウイルス感染者が韓国で確認されたことを受け、韓国旅行を計画していた各地の旅行客が相次いでキャンセルしている。 韓国の旅行関連機関が3日に発表したデータによると、今週に入ってから2000人の中国本土と500人の台湾旅行客が旅行をキャンセルしたという。
また、韓国の政府関係者は、MERSの影響で韓国に訪れる旅行客がここ数日で急減していると発言。
さらに、今回の流行が収まるまで旅行客が一段と減少する恐れがあるとの懸念を示した。
専門家は、旅行産業だけでなく、小売りや美容、外食産業など外国人旅行客に依存する産業も深刻な影響を受けると指摘している。
なお、3日までに韓国国内ではMERS感染で2人が死亡した。
中国に訪れた韓国人MERS感染者は38.2度の発熱が続き肺の浸潤がみられるが、容体は安定していると発表された。