[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア中央銀行が11日発表した2023年第1・四半期の経常収支は、黒字が前年同期比約73%減少し186億ドルとなった。エネルギー収入の大幅な減少が背景。
22年の経常黒字は過去最高だった。輸入が減少する一方、石油・天然ガスの輸出で外貨が引き続き流入した。
23年第1・四半期は石油・ガス収入が前年比45%減少した。中銀はロシアの石油・ガス製品に対する価格上限設定や禁輸措置が要因としている。
一方、ウクライナ侵攻とその後の西側企業のロシア撤退を受けて落ち込んでいた輸入は着実に回復している。
中銀は2月に23年の経常黒字見通しを660億ドルとし、従来の1230億ドルから引き下げた。