[ワシントン 17日 ロイター] - ニューヨーク連銀が17日に発表した4月のニューヨーク州製造業業況指数は35.4ポイント上昇し、10.8となった。エコノミスト予想のマイナス18.0を大きく上回り、昨年7月以来の高水準を記録した。新規受注と出荷が急増した。
プラスの数値はニューヨークの製造業が成長していることを意味する。金利上昇やモノからサービスへの消費回帰で打撃を受けている全国の製造業にとっても心強い兆候となった。
新規受注は46.8ポイント上昇し25.1、出荷は37.3ポイント上昇し23.9となった。
それでも、6カ月先の業況指数は6.6と、企業は今後6カ月間に状況が大幅に改善するとは見込んでいない。3月は2.9だった。
オックスフォード・エコノミクスの主任エコノミスト、マイケル・ピアース氏は「米供給管理協会(ISM)形式のわれわれの平均値では、製造業は第2・四半期を堅調な足取りでスタートしたことを示唆している。しかし、より広範囲な経済の減速、貸出条件の厳格化、および世界経済の減速が、年内いっぱい製造業に逆風をもたらすと予想している」と述べた。