[北京 18日 ロイター] - 中国財政省によると、3月の政府の土地売却収入は減少ペースが鈍化した。一連の刺激策で不動産開発業者の心理が改善した。
土地売却収入は地方政府の主要な収入源。第1・四半期は前年同期比27%減少した。
財政省のデータを基にロイターが算出したところによると、3月は前年比23.2%減と、1─2月の29%減から減少ペースが鈍化した。
財政省当局者は会見で「不動産市場の安定した健全な発展を支援する一連の政策を国が導入したことを受けて、市場には一定の明るい変化が見られるが、依然として段階的な回復の過程にある」と述べた。
中国の3月の新築住宅価格は前月比0.5%上昇と、2021年6月以来の高い伸びを記録した。
INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、アイリス・パン氏は、住宅購入者の間で不動産開発業者への信頼が回復しつつあると指摘。「事前販売された住宅が市場で消化されれば、不動産開発業者は来年、住宅販売で新たなキャッシュフローを得られるはずだ」と述べた。